花びら摘み

まいど、くろちゃんです。

明けましておめでとうございます。本年もよろしくおねがいいたします。

看板屋さんといっても、具体的にはどんな仕事を日々してるのかなんて、よくわからないわよね。

飲食店やオフィスの看板なんかは華やかなもので、たまぁにあるみたい。デザイン会社から完成デザインがきて、それを形に加工して取り付けすることが主だけど、ここのご主人や娘さんが、お客さんと一緒に１からデザインして話し合いしながら作ることもあるわ。

予算に応じて、いろんな方法をご主人が提案してくれるみたい。

ま、こういう仕事はたまに入ると、お客さんと喜びを共有できる楽しい花形の仕事ね。

あとは、常時少しずつ入る仕事というのは、工事関係等の表示看板ね。

漢字や数字ばっかりの表示物。

文字や数字まちがえたら、それは大変なことなのよ！

…ところが娘さん、よく間違えるのよ…困ったもんね。早く慣れてもらわないとっ。

看板屋さんといえば、ペンキで塗ったり書いたりするものと思ってる人もいるかもしれないけど、今はほとんどカッティングシートっていうやつでできてるのよ。

幅広のシート状のシールを、カッティングプロッターっていう機械で文字の形に切り取るの。

その文字以外の部分を、人の手で取り除いていくのよね。

写真の作業がそれよ。

こういう穴の開いている文字なんかは、ピンセットを使って１つ１ついらない部分を取り除くの。

結構大変な作業なのよ…目、肩、腰に来そうね。

この作業のこと、業界では「カス取り」って言うらしいの。

「カス」よ。

「カス」なんて嫌だわ、わたし。

ま、どうせゴミだけど、もうちょっと言い方あると思わない？？

そうね、私の中では「花びら摘み」とでも言っておこうかしら。

１つの看板ができるまでにゴミ箱へ散っていった数々の花びら…ってことで。

それにしても、娘さんの爪きったないわね！女子力下げちゃだめよ！！ニャコニャコ！！